フレコンって?

まずはフレコンバッグについて知りましょう。

トラックの荷台で土を運ぶフレコン

吊り下げて運ぶ

フレコンのほとんどはベルト(ロープ)で吊るして運搬するタイプで、このベルト は数トンの重みにも耐えられる丈夫な素材でできています。 構造的にも易々とは引きちぎれないようになっており、ベルトがバッグの下部まで 伸びているタイプなら丈夫すぎて驚いてしまうほどです。 このベルトをクレーンで吊るして東西南北に移動させますので、もしも破れやす かったら大変なことになってしまいます。 途中で荷重に耐えられずブチッと音を立ててベルトが破壊されたら、そのまま下に 落下して内容物をぶちまけてしまったり、破損させてしまう事態になりますから このベルトの性能はフレコンバッグの本体にも劣らないほど重要なポイントです。 どんな事態になるのか身近な例で分かりやすく説明すると、スーパーで缶詰やプリン、 ヨーグルトを山ほど購入して買い物袋に詰め込んで持ち帰ろうとしたら、マイカー に積み込む前に取っ手の部分が破れてヨーグルトたちが散乱してしまう、そんな 感じなのでパニックになりそうな惨事でしょう。

粒状の荷物運び

フレコンの用途は通常のコンテナとは異なり、粒状の素材なんかを大量に隙間なく 入れて運ぶために使われています。 イメージするならばビー玉を袋に入れるようなものでしょうか。 もちろん容量一杯まで詰め込んで運びますから、箱にいろいろ詰めるよりも重量 は大きくなると考えられます。 ビー玉サイズなら隙間もそこそこありそうですが、もっと小さな粒を運ぶ場合は ほとんど隙間なく収納されますから、1つのフレコンバッグに2トンの荷物を収める ことも珍しくはありませんし、3トンだってわりとあります。 なので何を運ぶか、用途により耐荷重や容量でフレコン選びをすることになります。 ポリエチレンやポリプロピレンが素材としては一般的で、容量は3,000 リットルのものもあれば200リットル弱の小さな物まで幅広くあります。 大容量で耐荷重の製品ほど高価になりますが、そんなことは言われなくても 分かっているかもしれませんね。

内袋付きのフレコン

ただ持ち運ぶための袋ではなく、内袋で荷物を保護してくれるフレコンバッグも それなりの需要があるようです。 湿気に弱い粉状の荷物ならこうした高性能フレコンの方が適していますし、そうで なければ荷物がダメになってしまうこともあるでしょう。 その分お値段はちょびっと割高になりますが、手間をかけずに運ぶのなら使った ほうがいいのではないでしょうか。 また1回しか使えないタイプ、何度もリサイクル可能なタイプがあるのも忘れては ならない要注意ポイントかもしれません。 そもそもそれほど高価ではないので使い捨てタイプでも充分ありがたいのですが、 1年くらいは繰り返し再利用しても問題ないタイプもあり、これなら愛着が沸いて くるので楽しく運搬作業が進められそうです。 なんにせよ多くの種類がありますから用途や目的に合わせて選ぶのが重要でしょう。